乳歯の治療
歯並びや噛み合せは、基本的には矯正治療で何歳でも治すことができます。矯正治療をすることが心配なのであれば、しばらく様子を見ていただいてもよいと思います。
しかし治療の仕方は、患者さまの年齢に適した治療法があるのをご存知でしょうか?まだ乳歯しか生えていない時期の治療は、お父さんお母さんの協力が必要ですが、歯を抜かずに早く簡単に治すことができます。
また、何より一番大切なことは、お子さまの見た目ではなく、小さい頃から好き嫌いなく何でも食べられて、運動し、健康に成長させることです。
子どもの歯の状態でキレイに治すことにより、何でも食べられ、正しく発音でき、心もまっすぐに育ち、思いっきり笑えます。
そして問題なく歯が生え揃ってくる。
そんのようなことがこの時期の治療では可能なのです。
一度、お子さまのお口の中をじっくり観察してみませんか?
混合歯列(乳歯と永久歯)の治療
「ガタガタの歯並び」や「出っ歯」の場合は、基本的には定員オーバーです。つまり、電車などの10人が座ることができる長いイスに、12人ぐらい座っているイメージです。
その定員オーバーを解消するためには、2人立ってもらわないといけません。つまり歯を抜くということになります。
しかしこの時期は、どんどんカラダが成長して大きくなっている時期です。この限られた時間を使って、矯正治療であごの骨を大きくすることができます。つまり、定員10人のイスを定員12人まで大きくすることができるのです。
ここで大切なことは、お子さまのカラダがいつまで成長するのか?ということです。
成長が終わりかけていると、あごの骨を大きくすることは難しいのです。特に女の子は男の子よりも早く成長が終わってしまいます。
健康に育ち、かつ歯を抜かずに治療していくためには、この時期からしっかりあごの骨を形成してゆく必要があります。それは、たくさん運動してしっかりした骨格と筋肉を作ってゆくのと同じことです。
歯並びの治療はいつからでも始められますが、この時期が成長に合わせた治療に最も適した時期と言っても良いでしょう。