
お子さまの言葉の発達やコミュニケーション、発音などについてのご心配はありませんか?
『 ことらぼ 』では、こどもの言語療法を専門とする小児専門の言語聴覚士が働いており、お子さまの言葉や発達に関するお悩みやお困りごとを支援いたします。
お子さまの言葉や聞こえ、発音、吃音、コミュニケーション、飲み込み(嚥下)、 その他、お悩みや気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
言語療法を行なう際は、原因がどこにあるのか、どのように対処すればいいのかを診査、及び検討し、必要に応じて歯科医師と言語聴覚士が連携して対応しています。
様々な要因による言語コミュニケーションでお悩みの患者さまを、私たちがサポートいたします。
※言語聴覚療法は、保険診療が可能です。診断がつかないけれど相談したい等の場合には自費となる可能性がございます。個々の事情など、ご相談いただけたらと思います。
「ことば」は、人が周囲との関係性を築く上で必要なコミュニケーションツールの一つです。
ことばを取り巻く要因には様々なものがあります。歯並びとことばは密接に関係しています。そのため、矯正歯科医院である当院でも「ことば」に関する多くの相談を受けるようになりました。そこで、これらのニーズについて気軽に相談できる場を設けることにしました。
ラボとは、様々な実験や分析する環境が整った場所のことを示します。お子さまの「ことば」について、より詳しい分析を行ない、個々に合った解決方法等を一緒に行なっていく(実施していく)ような場を設ける意味を込め、『 ことらぼ(ことばラボ)』としました。
ご家族と共に、お子さまの成長を見守りながら、地域社会の中で、「ことば」の成長に寄り添う存在でありたいと願っております。お子さまとの日々の生活の中で、ことばや飲み込みなどその他の発達について、少しでも気になることがございましたら、気軽に『 ことらぼ 』までご相談ください。
矯正歯科 かずま・クリニック
院長・スタッフ一同

1.「ことばの発達」について
言葉の発達には個人差があります。
- 0~1歳
「あーあー」「うー」など、主に母音から始まる言葉を発します。ママやパパなど身近な人の顔を見ると、ニコニコしながらお話しします。
- 1歳~1歳6ヶ月頃
「まんま」「ブーブー」「ちょうだい」など、周囲が言葉として認識できるような単語で話し始める時期です。自身の要求が単語やジェスチャー等で伝えやすくなる時期です。 - 1歳6ヶ月~2歳頃
「にゃんにゃん、いる」など二つの単語(2語文)を話すことが増えてきます。
この頃には、ママやパパなど周囲の人と一緒に絵本を見ながら登場人物の表情などにも注目することが増えてきます。
一緒に絵本や遊びを楽しみながらたくさん言葉に触れるようにしましょう。 - 2歳~2歳6ヶ月頃
「パパ、おしごと、いく」など三つ以上の単語(3語文)を使うことが増えてきます。
この時期は、行動と共に言葉でも自己主張がみられやすくなります。
好奇心も増え、「なんで?」「どうして?」などの質問をする場面が増えてきます。
こどもの好奇心になるべく丁寧に寄り添ってあげるようにしましょう。 - 2歳6ヶ月~3歳頃
周囲が聞き取れるような発音ができるようになってきます。
様々な言葉の意味に興味を持ち、自分自身でも使いたがるので、わかりやすいように丁寧に説明してあげましょう。 - 3歳~4歳頃
代名詞や助詞を使い、二つ以上の述語を組み合わせて使い始めることが増えてきます。
だんだん大人と対等に話せるようになってきます。 - 4歳~5歳頃
話す意欲が高まり、お友だちとも会話を楽しむ時期です。
言葉を使ったコミュニケーションが増大し、自己主張も増えるので、口喧嘩も増えてきます。
それぞれの思いを聞きながら、お互いが妥協できるように話し合いの場をもつことも大切です。 - 5歳~6歳
一日の出来事など、自分の体験を言葉にして相手に伝えることができるようになります。
できるだけたくさんの言葉を使って会話を楽しんだり、絵本の読み聞かせを繰り返すと単語や正しい文章を身に付けることにもつながります。


2.言葉の発達とその要因
話し言葉や理解している様子などで他のこどもと比べてしまいがちですが、発達にはいろいろな要素が影響しています。
- きこえ(聴力)
- 理解力・判断力など(知能)
- 発音を行なうのに必要な口腔周辺の運動機能の発達
- 相手とのコミュニケーション意欲

こどもが言葉を理解して話すようになるためには、これらの条件が揃わなければなりません。
もし、言葉の遅れが気になる場合は、「ことば」と「きこえ」の専門家の言語聴覚士にご相談ください。

※お子さまについて、このような気づきやお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください
言葉の発達は、ほかのこどもと比べてしまいがちですが、発達にはいろいろな要素が影響しています。
- 呼んでも振り返らない
- 聞き返すことが多い
- テレビの音を大きくして聞く
- 理解できる言葉が少ない
- 理解しているのに、話す言葉が少ない
- 言葉がはっきりしない
- 発音に誤りがある 例)かめ→ため、おさかな→おちゃかな
- はじめの音を繰り返す、引き伸ばす
- 言葉が出てこないことがある
- オウム返しが多い
- 一方通行の会話が多い
- お友達と一緒に遊べない
- 文字がすらすら読めない
- 言い間違いや書き間違いが多い



言語聴覚士は、医師や歯科医師の指示のもとで、お子さまの言葉や発達に関するお悩みやお困りごとの支援を行ない、その他の医療関係者とも緊密な連携を図り、適正な医療を提供します。
お子さまのお口の中の疾患だけでなく、機能面や発音、言語に関するご相談をいただくことも多いため、歯科医師と緊密に連携を取りながらサポートを行なう体制と、地方厚生局の施設基準の要件を満たす十分な検査や訓練ができる環境を整えています。
Q:『 ことらぼ 』では、どんなことをするのでしょうか?
また、どのくらいの頻度で利用すれば良いですか?
A:初診時にご相談内容に関する問診を行ない、お子さまの発達の状態を大まかに把握するための評価をさせていただき、ご家庭でできることや普段の生活でお願いしたいことなどをお伝えいたします。
また、必要に応じて、初回以降にも詳しい検査を行ない、全体的な発達や能力のかたよりの有無などを評価させていただいた上で、訓練の方針や内容を検討いたします。
訓練の頻度につきましては、ご相談の内容やお子さまの状況によって異なりますが、基本的には週1回を原則としております。
Q:こどもが1歳になりましたが、「ママ」、「パパ」などの意味のある単語を話しません。
ほかの子と比べて遅いよう思います。
何歳から診てもらうことができますか?
A:言葉の発達は個人差が大きく、1歳で意味のある言葉がいくつか出ているお子さんもいれば、まだはっきりとした言葉が話せないお子さまもいます。そのため、1歳になったときに単語が出ていなくても大きな心配はありません。まずは、言葉を理解する力をしっかりと育ててあげることを目指しましょう。
もし、1歳6か月児健診で何らかの問題があったり、意味のある言葉がまったく出てこないといった場合には、一度ご相談されることをおすすめいたします。
当院では何歳からでもご相談いただけますので、ご心配がございましたらご遠慮なくご相談ください。
Q:どもりがあるように感じ、保育園や病院に相談したのですが、「様子を見ましょう」と言われました。
本当にそれで大丈夫ですか?
A:吃音など流暢でない話し方は、2歳から4歳にかけての時期に最も現れやすいとされていますが、この時期にみられる症状の多くは一時的なものが多く、自然に改善することが多いと言われています。その一方で、吃音の症状が長期にわたって持続したり、症状の程度に波が見られることもあります。
初めて吃音の症状が見られてから、6か月以上が経過しても改善がみられない場合や症状が悪化していると感じる場合、また就学まで残り1年半を迎える段階になっても症状がみられる場合には、一度ご相談ください。
もちろん、就学後に症状が見られる場合も対応いたしますので、ご遠慮なくご相談ください。
Q:4歳の男の子です。
「サ行」「ラ行」の発音がうまくできていません。
成長とともに治っていくものなのでしょうか?
A:発音の誤りは、発達の過程で誰にでも見られるもので、一般的には成長とともに正しい発音が身についていきます。また、発音はすべての音が同じ時期に完成するわけではなく、「パ・バ・マ」のように早くから発することができる音もあれば、「サ行」や「ラ行」のように発声までに時間がかかる音もあります。
お子さまの発音や発達の状態を確認させていただいた上で詳しくお伝えいたしますので、4歳を過ぎても発音の誤りが気になる場合は、ご遠慮なくご相談ください。
